喚起 evoke
ふたつのevoke|PR誌「ちくま」特別寄稿エッセイ|ドミニク・チェン|webちくま
相手の内なるイメージを喚起させ、自らの内なるイメージを呼応させること。自分と相手のあいだに多様な感情がただ生起し、時間をかけて関係性が発酵するのを見守ること。あらゆるものが瞬時に情報化され、すぐさま価値を提示することが求められる現代において、喚起的な関係性から立ち現れる連帯の感覚は貴重になりつつあるように思える。その分、むしろ遅効性のコミュニケーションだけがつなぎとめられる価値があることに、わたしたちの社会はゆっくりと気づいていけるのかもしれない。
コンヴィヴィアリティの発酵|PR誌「ちくま」特別寄稿エッセイ|ドミニク・チェン|webちくま
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